アイテム別ガイド — ブランド・ジュエリー
遺品のジュエリー・貴金属はどうする?刻印の見方と相続税・形見分けの注意
ジュエリーは遺品の中で最も「捨ててはいけない」カテゴリです。壊れていても地金の重量分の価値が必ず残り、 小さな指輪1つが相続財産として意味を持つことがあります。同時に、形見分けをめぐって親族間の感情がこじれやすい品でもあるため、 「先に価値を把握し、それから分ける」の順番が重要です(作成日: 2026年8月16日)。
先に結論: 進め方の順番
- ジュエリーボックス・引き出し・仏壇周りから貴金属らしきものを集める
- 刻印(K18/Pt900等)を確認——読めなくても捨てない
- 鑑定書・鑑別書・購入時の箱を書類棚から探す
- まとめて査定で価値の水準を把握(複数社比較)
- 相続人間で共有してから、形見分け・売却・保管を決める
貴金属刻印の早見表
| 刻印 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| K24 / 999 | 純金(24金) | 地金として最も高評価 |
| K18 / 750 | 18金(金75%) | ジュエリーで最も一般的 |
| K14 / 585 | 14金(金58.5%) | 海外製・年代物に多い |
| Pt900 / Pt850 | プラチナ | 婚約・結婚指輪の定番素材 |
| SV925 / STERLING | 銀(スターリングシルバー) | 金・プラチナより評価は下がるが買取対象 |
| GP / GF / メッキ表記 | 金メッキ・金張り | 地金価値はほぼない(ブランド品ならブランド価値で査定) |
※金・プラチナの地金相場は日々変動し、各買取店が1gあたりの買取価格を公表しています。当サイトでは金額を記載しません。
「壊れていても売れる」が原則
- 切れたチェーン・変形した指輪・片方だけのピアス — 地金の重量で評価されるため問題なく買取対象です。
- デザインが古いもの — 宝飾品としてではなく地金として評価されるので、流行は関係ありません。
- ブランドジュエリー(カルティエ/ティファニー/ブルガリ等) — 地金+ブランド価値で評価され、状態が良ければ地金以上の査定になります。箱・保証書があれば一緒に。
- 真珠 — 地金評価ではなく真珠自体の品質(照り・巻き・キズ)で評価されます。ネックレスとイヤリングのセットは揃えて出すと有利です。
このカテゴリの注意点
- ・1社の言い値で売らない — 貴金属は店ごとの手数料・宝石の評価方針で差が出ます。複数査定が基本です
- ・「相続人と相談してから売る」を徹底 — 独断売却は後日のトラブルの筆頭原因です
- ・仏壇・タンスの奥・着物の帯の間まで探す — 貴金属は小さく、思わぬ場所に保管されています。自分で整理する手順の貴重品探索も参考に
相続税・形見分けの考え方
ジュエリー・貴金属は相続財産として相続税の評価対象になり得ます(時価評価)。また、1個(1組)30万円超の貴金属・宝石の売却益は譲渡所得の課税対象になり得ます(生活用動産の非課税枠の対象外)。 形見分けは「遺産分割で帰属が決まってから」が原則です。高額なジュエリーを査定せずに分けてしまうと、後から価値が判明した際に不公平感が生まれます。査定→共有→分割の順番を守り、高額な場合は税理士へ相談してください。 相続放棄を検討中の場合は、売却・形見分けの前に必ず専門家へ(期限の考え方)。
よくある質問
刻印の見方を教えてください。
リングの内側・ネックレスの留め具付近に打刻されています。金は「K24(純金)/K18/K14」など(海外表記は750=K18相当、585=K14相当)、プラチナは「Pt999/Pt900/Pt850」、銀は「SV925/925/STERLING」が代表的です。刻印がない・読めない場合も、買取店は比重計や試金石で判定できるため査定には出せます。
切れたネックレスや片方だけのピアスも売れますか?
売れます。貴金属は「地金(じがね)」として重量×相場で評価されるため、壊れていても・デザインが古くても・片方だけでも価値があります。金・プラチナの相場は日々公表されており、重さがわかれば最低限の価値を自分で概算できます。歯科金属(金歯)も買取対象です。
宝石つきの指輪はどう評価されますか?
「地金部分」+「宝石部分」で評価されます。ダイヤモンドは4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)で評価され、鑑定書(グレーディングレポート)があると査定がスムーズです。ルビー・サファイア・エメラルドなどの色石は鑑別書が産地・処理の判断材料になります。鑑定書類が見つからなくても査定は可能です。
鑑定書・鑑別書はどこを探せばいいですか?
購入時の箱・引き出しの奥・重要書類の保管場所が定番です。「中央宝石研究所(CGL)」「GIA」などの機関名が入った書類が該当します。ジュエリーと書類がはぐれている家が多いので、ジュエリーボックス以外の書類棚も確認してください。
遺品のジュエリーに相続税はかかりますか?
ジュエリー・貴金属は相続財産として相続税の評価対象になり得ます(時価評価)。形見分けのつもりで高額な宝石を特定の人が持ち帰ると、遺産分割協議で問題になることがあります。①査定で価値の水準を把握→②相続人間で共有→③分割・形見分け・売却を決める、の順番が安全です。高額な場合は税理士に相談を。
イミテーション(模造品)との見分けはつきますか?
素人には困難です。真珠のイミテーション、キュービックジルコニア(人工石)、メッキ製品などは見た目では本物と区別しにくいため、仕分けせずまとめて査定に出すのが正解です。買取店の判定は無料で、イミテーションと判定されても費用はかかりません。
売却先の候補(提携先)
宅配で手軽に査定するならLibrand(ブランド買取)、量が多く出張で見てほしい場合はブランドオフの出張買取が候補です。いずれも査定は無料なので、複数の査定額を比べてから決められます。
→ 他のアイテム別ガイド|→ 腕時計の扱い方|→ ブランドバッグの扱い方
※本ページは一般的な情報提供であり、個別品の価値を保証するものではありません。具体的な査定額は各専門買取業者に、税務は税理士等の専門家にご確認ください。
