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アイテム別ガイド — 着物・帯

遺品の着物はどうする?証紙の探し方・売れる着物の見分け方・供養まで

タンスいっぱいの着物は、遺品整理で最も「量が多く、判断がつかない」カテゴリです。 共通の原則は「価値がわからないものは、わからないまま捨てない」。着物は証紙・落款という「価値の証明書」の有無で評価が大きく変わるため、本体より先に付属品を探すのがコツです(作成日: 2026年8月16日)。

先に結論: 進め方の順番

  1. たとう紙(包み紙)を開けて証紙・落款の有無を確認する
  2. 正絹(シルク)か、ウール・化繊かをざっくり分ける
  3. 証紙つき・作家物・帯は着物専門の査定へ(出張・宅配)
  4. 値がつかないものはリメイク・寄付・供養・処分から選ぶ

価値が残りやすい着物・つきにくい着物

売却を検討すべきもの値がつきにくい傾向のもの
  • ・産地物の紬(大島紬・結城紬・牛首紬など)——証紙つきは特に
  • ・作家物(落款あり)・人間国宝作品
  • ・加賀友禅・京友禅などの染めの訪問着・振袖
  • ・西陣織などの袋帯・名古屋帯
  • ・未仕立ての反物(証紙つき)
  • ・和装小物(帯留・かんざし等はジュエリー査定になることも)
  • ・ウール・化繊(ポリエステル)の普段着
  • ・喪服・家紋入り留袖(需要が限定的)
  • ・強いシミ・カビ・変色があるもの
  • ・サイズの小さい古い仕立て(裄丈が短いもの)
  • ・襦袢・肌着類

※「つきにくい傾向」でも例外はあります。当サイトの方針として具体的な買取金額は記載しません(状態・時期で大きく変動するため)。

正絹かどうかの簡易的な見分け方

このカテゴリの注意点

たとう紙・証紙を本体と分けて捨てないでください。証紙を失った産地物は、同じ品でも評価が大きく下がる傾向があります。また、着物は湿気に弱いため、査定までの間も桐タンスやたとう紙のまま保管し、ビニール袋への長期密封は避けてください(カビの原因になります)。

売却・処分ルート5択

方法向いている場合注意点
① 着物専門買取証紙つき・作家物・量が多い出張査定はタンスごと見てもらえる。証紙・落款の知識がある査定員かがカギ
② 総合リサイクル店早く手放したい重さ・枚数単位の大まかな査定になりがちで、産地物の価値が反映されにくい
③ リメイク・仕立て直し手放したくない思い入れの品バッグ・洋服・小物への仕立て直し。費用はかかるが「使える形見」になる
④ 寄付・譲渡値はつかないが状態は良い着付け教室・リユース団体など。送料自己負担の場合が多い
⑤ 供養して処分そのまま捨てることに抵抗がある寺院や供養サービスでお焚き上げ。仏壇の供養と同時に依頼できる場合も

相続の観点

作家物や産地物の着物は相続財産に含まれ得ます。高価な着物が多い場合は、形見分け・売却の前に相続人間で認識を合わせておくとトラブルを防げます。 相続放棄を検討中の場合は売却・処分の前に専門家へ(期限の考え方)。買取まで遺品整理業者に依頼する場合は古物商許可の確認も忘れずに。

よくある質問

証紙とは何ですか?どこにありますか?

産地の織物組合などが発行する品質証明の紙(シール)で、大島紬・結城紬などの産地物の価値を裏付ける最重要の付属品です。多くは反物の端に貼られていたもので、仕立て後はたとう紙(着物を包む和紙)の中に一緒に保管されていることが多いです。タンスの引き出しのたとう紙を開けて、証紙・落款の有無を確認してから査定に出すと評価が変わります。

喪服や留袖は売れますか?

売れにくい傾向があります。喪服は需要が限られ、家紋入りの留袖・喪服は着る人を選ぶためです。ただし正絹(しょうけん=シルク)のものは生地としての価値やリメイク素材として引き取られる場合があります。値がつかない場合は、寺院・専門業者の供養(お焚き上げ)や、リメイク・寄付という選択肢もあります。

ウールや化繊(ポリエステル)の着物はどうすればいいですか?

買取市場ではほとんど値がつかない傾向です。状態が良ければ寄付・譲渡(着付け教室・リサイクル団体等)、そうでなければ自治体の分別に従って処分します(多くの自治体で布類・可燃ごみ扱いですが、必ずお住まいの自治体のルールを確認してください)。

大量にあって全部確認できません。

全部を広げる必要はありません。①たとう紙に入っているもの②証紙・落款があるもの③正絹の訪問着・紬・帯——を優先して分け、残りはまとめて出張査定に出すのが現実的です。着物専門の出張買取は「タンスごと・大量」を前提にしているので、仕分け前に呼んでも対応してくれます。

帯や小物も売れますか?

帯は着物と同等かそれ以上に評価されることがあります(特に袋帯・名古屋帯の作家物・西陣織など)。帯締め・帯揚げ・草履・バッグなどの和装小物も、ブランド・状態によってはまとめて査定対象になります。着物とセットで出すのが基本です。

捨てられない気持ちの整理がつきません。

急ぐ必要はありません。1〜2枚を形見として残す、思い入れのある柄をリメイク(バッグ・小物・洋服に仕立て直し)して日常で使う、という選択も広く行われています。全部を残す・全部を手放すの二択にしないことが、後悔しないコツです。

→ 他のアイテム別ガイド|→ 毛皮コートの扱い方|→ 間取り別の料金相場

※本ページは一般的な情報提供であり、個別品の価値を保証するものではありません。具体的な査定額は各専門買取業者にご確認ください。